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意地悪 四 
 ペニスを握ると、勢い良くしごきだす。
「止めろ」
 言葉とは裏腹に男は勃起している。ペニスの硬度は増す。感じて、身体をよじる。息遣いが荒くなる。
 バカ。男なんてどうしようもない生き物だ。
 ペニスの先から、液体が溢れてくる。それを亀頭に塗りつけて、指を上下に動かす。
「うう」
 男はうめく。それを見つめて女は嘲笑う。

 男には、女の意図していることが読み取れない。うすら寒い。自分が知っている女はもっとひたむきだった。
男にすがり付いて、甘えて、男に嫌われないように必死で自分を抑えている。そんな女を、からかうのが楽しかった。
 釣った魚に餌はやらない。それが男の信念だ。女など、いくらでもいる。今、自分のペニスを握っている女以外に、男を、愛していると付きまとう女が何人かいる。
その愚かな女たちに、俺は奉仕しているだけだ。寝てあげているだけだ。それで、欲求が満たされるならば、俺も、その相手に対して嫌悪感を抱いていないならば、それで充分だ。それこそ「愛」だ。
 男には、絶対の自信がある。どの女も、俺のことは裏切れない。俺じゃないとダメだ。
 なのに、今の女は男の自由にはならない。男の方が弄ばれている。

 女の気持ちは男にはわからない。計り知れないものが女のこころの奥底にあるのか?男のことを本当に好きなのか否かも、女自身でなければわからない。
そして、逆もまた然りだ。女には男が何を考えているのか知る術はなく、憶測に止まる。
男の言動に対して懐疑的になり、疑心暗鬼になっているだけかも知れない。
 男は、この辱めに際して女のこころの中のことを考える。何故、こんな行動をとったのか?自分がこんなことをされなければならない理由は何処にも見当たらない。
 理解できない。怒りが湧き起こる。

 けど・・・と一瞬だけ、その感情を抑える。
 女が自分に対するこの苛めの、そもそもの原因は何だ?
 俺は女に対して何か神経を逆撫でする事をしたのだろうか?何が逆鱗に触れたのか?
 今の女は、自分を愛し、想い、気遣った人間ではない。まるで別人だ。
 わからない。理解に苦しむ。

 恐怖すら覚える。それなのに、ペニスは、女の愛撫に素直に反応する。ビクビクと痙攣して、ある意味、一触即発状態だ。
 生の確保と快楽とは、どちらの方が重いのだろう?痛みさえも、気持ちイイ。苦痛の寸前で女が手を緩めているのだろうか?

 女は男に跨ったまま、左手でペニスの付け根を親指と人差し指で挟むと、激しくしごいた。
 女の脚の間から、愛液が止まることなく流れ出す。
「お前、なんでこんなことするの?やりたくないの?」
 男の声は、どこか不安げに震えている。
「したいの?・・・相手ならたくさんいるんでしょ?私じゃないとダメな理由なんてないでしょ?」
「そんなことない。お前だけだ。本当だよ、信じてくれよ」
 くだらない。呆れて言葉も出てこない。
「どの口で、そんな事言ってるの?私は、もう誰のことも信用も信頼もしないのよ」



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