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本性 その四 
やっと、海斗のペニスが入ってくる。思わず溜息が漏れる。この感じ、他の男だと味わえない。
私の全身は性感帯に変わり、海斗が触れたり、動いたりするだけで喘ぎ、もだえる。
だんだんと、身体の力は抜けていくのに、下半身だけが異様に敏感で、ペニスを締め付ける。
朦朧としてきて、きっと間抜けた恍惚の表情をしてるんだろう。
「だめだよ、ガマンできなくなる」
海斗が苦しげな声で言うのが遠くで聞こえる。

腰の下に枕を入れる。こうすると、ペニスが奥まで届いて更に感じる。
いつもこれをする訳じゃない。海斗の気紛れ。
海斗は、私がイクとすぐに反応して、海斗もイッちゃうことが殆ど。
だから、海斗も終るとグッタリ。それなのに、時々は自虐的とも思える程に、私をイカせてくれる。
下腹部には、痛みにも似た疼きがおきる。ズキズキとしている甘いけど痛くて、逃げ出したい位の悦楽。

感じすぎて、イキすぎて過呼吸になる。
「おい、深雪」
頬を軽く叩かれる。そして、水を飲ませてくれる。
でも、うまく飲み込めない。殆ど流れる。
ペットボトルの飲み口を当てられても、頭がガクっとしてて気管に入るから、むせる。
大抵は、海斗が口移しで飲ませることになる。
だから、シーツは愛液と精液と汗と唾液と水が混ざってぐっしょりに濡れる。

海斗は腰を動かし続け、私は昇りつめたまま、堕ちることがない。
私の中で、ペニスが躍動する。白く濁った液体が飛び散るのがわかる。
それでも、私の肉片は蛭のように海斗のペニスにはりついて、その最後の一滴までも吸おうとする。
声さえ出せない。何度もイク。海斗は一度も抜かないまま、何度も射精する。
「止めろ。またイキそうだ」
そんな事言われても、私の意思とは無関係に肉体だけが海斗のペニスを求めて止まない。
肉片は波打って、海人のペニスを締め付ける。その度に海斗は苦しいのか気持ちいいのかわからないくぐもった声をだす。
同化している。離れられない。どうになってもいい、ずっとこのままでいたいと、その時は、二人とも切望している。

私は、完全に身体から力が抜けて、海斗に翻弄されてる。気持ちイイことしかわからない。
海斗が私の中で、何度もビクビクと動いて射精することしか感じない。
ただ、腕だけは海斗にしがみついてて離れない。離せない。
髪も口も鎖骨も、耳も首筋も腕も手も、爪先も子宮も、膣の中の肉壁や毛穴さえもがそれぞれの意思を持って、勝手に反応している。
だけど、私は、私のこころと魂だけは何処にも行けなくて、置き去りにされて、ただ海斗にくっついているだけ。

もう殆ど海斗の精液は出ない。腰が痛くなって動けなくなって、やっとペニスを抜く。
私はグニャグニャ。意識朦朧としてて、虚脱感で眠い。お腹の下の方がズキズキと痛む。
喉がヒリヒリする。声が出ない。
どうして、私たちはここまで、寿命を縮めるかのようにしてまで抱き合うのだろう?

「お前は俺にとって妖女なんだよ。お前とすると、1ヶ月くらい腑抜けになる」
私なんて、半年近くしたいと思わない。
だけど、その前に絶対に海斗から連絡がくる。
そして、「これで最後」と思うのに、今度は私が海斗とやりたくてガマンできなくなる。

「深雪、俺もイク」
その声がいつまでたっても私の耳から離れない。
その時の海斗の顔を思い出すと、やりたくなる。
そして、そこにはいつも愛とか恋とか呼ばれるような甘美な感情はない。
只、肉体の快楽を欲するだけのエピキュリアンだ。


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