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あなたが恋しい 
私、毎日苦しくて痛くて、こころが折れてしまいそう。いっそ折れてしまえば苦しみは大きくなる事はないのに。私は、折れそうなこころを持て余しながら生きている。
早くここから抜け出したい。あなたは、どうしているのかしら?
きっと彼女できたのね。

結局、あなたには私の本当の想いを伝えられなかった。
あなたと逢えて、私がどれ程幸せを感じて、救われたのか。だから、あなたのその辛さを分けて欲しかった。
なのに、あなたは私からどんどん離れていってしまった。
あなたは私の事どれ位知っている?私の名前と身体。それしか知っていないのよ。

私ね、海へ行きたかったの。あなたと一緒に。でも、それは無理なことなのね。それがわかったから、独りで行くことに決めたの。最後に海が見たいから。
あなたにもらったチョコと同じものを買って、でもそれは同じであって同じチョコじゃないの。
私にとっては、あなたからもらえた物は全て特別。たとえそれが、缶ジュースのプルトップだったとしても。
まるで、リングのようだと思わない?薬指にはめてもいい?きっと、あなたは「馬鹿だな」って笑うでしょうけど。

あなたが鬱々とした思いで日々を過ごしているのはわかっている。わかっているつもりだったけど、私は余りにも無力すぎて、あなたに何をしてあげたら良いのか分からないの。
せめて、あなたと同じ時間を同じ空間で過ごす事が可能であったら、こんなにも、私もあなたも厭な思いをせずに済んだのにね。

きっと忘れていると思うけど、今頃だったのよ、私があなたに想いを寄せたのは。
いつもは無理でもずっと一緒にいられると信じていた。たとえ世の中全てを敵にまわしても、あなたの傍にいたかった。あなたといるととても自然な自分になれたから。
けど、あなたにとって私は何の価値もない人間なのね。
私は優しくはないけど、冷酷ではないと思っていた。それも何だか怪しく感じるの。私って傲慢なのね。意地悪な人間のね。
あなたのこころがキリキリ痛んで、砕け散ってしまいそうなのと同じように、私のこころと精神は煩悶する。
生と死の狭間でいつも揺れて、綱渡りをしているみたい。苦痛から逃れたい。けど、逃れたらあなたに逢うことはできない。
だからと言って、あなたに逢うことも話をすることも叶わない。もう、限界なの。
あなたの事、救ってあげるなんて言っておいて、結局何もできなかった。

秋になったのに、昼間の砂浜は暑いのね。背中がジリジリと太陽の熱に射抜かれるよう。
砂浜に座り込んで、訳もなくただ、砂の山を作っている。波が来る度に、砂はさらわれて又作り直し。砂の山が出来たら、トンネルを掘るの。子供の頃にやったように。本当なら、あなたが私の反対側から穴を掘って、繋がった時には手と手が触れる。それがしてみたかった。
だけど、今、私は独りきりで無我夢中でトンネルを掘っている。
このトンネルができても、そこを通るものはなにもない。波にさらわれて砂浜になるのを待つしかない。

もうすぐできる。あと少しで繋がる。
ねぇ、人はどうして我儘なのかしら?相手の気持ちを思いやってあげる事ができないのかしら?
あなたの苦しみは、あなたにしかわからない。私の痛みも、私しかわからない。けれど、少しでも話をする事で軽くなったと感じる事ができたの。それも、今では幻みたい。あなたと一緒にいたこと自体が儚い夢のように思えてならない。

涙が勝手に流れてくる。悲しいからなのか、辛いからなのか分からない。只、理由もなく泣けてくる。
泣きながら、指先が砂の粒で痛いけど、それでも必死でトンネルを掘る。

あなたを思い出している。
あなたの優しさ。意地悪なところ。
そして、あなたの身体。指と口で私の身体をよろこばしてくれたこと。
私の脚の間に顔を埋めて、淫靡な音で吸う。私はいつも翻弄されて、いやらしい液体を溢れさせた。
もう、そんなこともないのね。
あなたの身体に触れることも、抱きつくこともできない。あなたが恋しい。あなたのペニスが欲しい。身体がこころがあなたを欲している。
あなたに抱いてもらいたい。肌と肌が同化するほどに感じたい。溶け合うほどまで。
あれは、現実だったの?今では、記憶の欠片にもなり得ない。

お願いだから、無茶なことはしないでね。誰かに傷を負わせれば、一番傷付くのはあなたなの。
焦る必要なんてない。人間はできることしかできないのだから。
あなたは大丈夫なのよ。今が少し辛いだけ。認めたくなくても、もがき苦しんでいるのもあなたには違いないの。
辛い時は、どんな優しさも理解できないもの。歯向かいたくなって、イライラして、足掻いて足掻いて、それでも一抹の期待を持つ。だから、誰かを探している。

私の携帯、あなたの声が入っているの。あなたが言ってくれた優しい言葉。嬉しかった。何度も聞いて、何度も保存しておいたの。
でも、これでおしまい。
あなたの声が私の記憶から消える事はない。たとえ、あなたが私の事を忘れ去ったとしても。
私の魂だけは、あなたとの温かい想い出を抱きしめて消えてゆく。

携帯からあなたの声が聞こえてくる。
私は、メッセージを削除する。そして、崩れ始めた砂の山を後にする。
海は、今、凪いでいる。とても静かな昼下がりよ。あなたに逢えて本当に良かった。どうか、生き抜いてね。あなたは、本当は強い人なのよ。

人が生まれてから死に行く、それ程長くはない時間を永久と呼べるのなら、私はその時まで、あなたをひたすらに想い続ける。
嫌われても、捨てられても、忘れ去られても。


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【】 by 敦聡


最初の方の缶ジュースの・・って

私良さんに初めてあった夜に私の知らないうちに
私のタバコに自分のサインをしたんだよね。

嬉しくてもう5年以上経つけどまだ持ってる♪

いつもありがとうございます=^_^=

【いつもありがとうございます】 by 旅人


いつもありがとうございます=^_^=

わかる気がする。

買ってもらった煙草のボックス
捨てられない。



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【】
最初の方の缶ジュースの・・って

私良さんに初めてあった夜に私の知らないうちに
私のタバコに自分のサインをしたんだよね。

嬉しくてもう5年以上経つけどまだ持ってる♪

いつもありがとうございます=^_^=
2010/09/23(木) 12:32:43 | URL | 敦聡 #3B.gcO8U [ Edit ]
【いつもありがとうございます】
いつもありがとうございます=^_^=

わかる気がする。

買ってもらった煙草のボックス
捨てられない。
2010/09/23(木) 17:25:17 | URL | 旅人 #- [ Edit ]


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